今季リバプール中盤3人のベストチョイスは?
今季は大型補強によりリバプールの中盤が非常に厚くなりました。
現状スタメンに名を連ねる候補としては、昨季から在籍するヘンダーソン、ミルナー、ワイナルドゥム、ララーナ、チェンバレン、今季加入のナビ・ケイタ、ファビーニョ。
チェンバレンは昨季からの怪我でしばらくは出場出来ませんので、6人の中から3人をクロップ監督はチョイス可能な状況です。
また、シャキリも前線3トップの控えがメインになるかとは思いますが、おそらく中盤のポジションで出場する機会もあるでしょう。
昨季の終盤はチェンバレンをはじめ、怪我をした選手が多く、ギリギリの選手層でやりくりしていました。その頃を考えると現状のメンバーの豊富さは願っても無い状況です。
そこで、リバプールにとって理想的な中盤のスタメンはどの3人なのかを考えてみました。
まず、アンカーのポジションはヘンダーソンだと思います。ファビーニョの能力が未知数ということはありますが、ヘンダーソンの運動量はもちろんのこと、長短のパスの使い分け、視野の広さ、ピッチを広く使った展開力などリバプールの前線三枚を活かす上で重要な役割を担っています。
昨季ミルナーやワイナルドゥム、ユヴェントスに移籍したエムレ・チャンなどがこのポジションをやる機会もありましたが、チーム全体に攻撃のメリハリを付け、変化をつけるようなプレイを望むことは出来ませんでした。そういった意味でヘンダーソンは代わりがきかない選手と言えるでしょう。
次にその前の2枠は、ナビ・ケイタとワイナルドゥムだと考えています。
ナビ・ケイタは開幕戦でリバプールというビッククラブで活躍できることを存分に証明してくれました。前々回のブログの開幕戦レビューでも書きましたが、ボールコントロールに優れ、運動量も豊富、ボールを持った時の縦への意識も高く、ボールをもらうときのポジショニングも的確。
何よりも感じたのが、ボールを持った時に取る選択が毎回的確であること。まだ始まったばかりなので評価するのは時期尚早だとは思いますが、23歳の若い選手なはずなのにベテランのようなプレイぶりを見せてくれました。ナビ・ケイタが今季リバプールを支えてくれる選手になると大いに期待出来るプレイ内容でした。
もう1枠のワイナルドゥムに関しては、期待も込めています。開幕戦を見る限りではミルナーが一歩リードであると言えるでしょう。
ただミルナーは既に32歳。ミルナーが毎回スタメンをはるようであればリバプールの未来にとっては望ましいものであるとは言えません。
このポジションの選手であるワイナルドゥムや先述のナビ・ケイタ、離脱中のチェンバレンはこれから長くリバプールを支えていかなければいけない選手です。
ミルナーであれば後半途中からの出場でもしっかりと流れを変えてくれるベテランとしての役割を十分にしてくれるでしょう。
ワイナルドゥムの特徴としては、ミスが少なく、球離れが良く、正確な短いパスを簡単に捌き、試合のリズムを生んでくれます。ヘンダーソンともナビ・ケイタとも違うタイプで、好不調の波も少ない計算が出来る選手です。
ヘンダーソンは中盤の後方から攻守のバランスをとりながら試合の流れに応じたプレイを選択する司令塔の役割。
ナビ・ケイタは前線三枚の近いところでプレイし、得点を演出する役割。
ワイナルドゥムは中盤他2人の選手の間でリズムを作る役割。
それぞれ異なるプレイスタイルの選手を配置することでチーム全体が活性化すると考え、三名を選びました。
いずれにしても、昨季ではこのようなことを悩むことも出来なかったので、今季のリバプールは嬉しい悩みを抱えてる状況と言えるでしょう。