初戦快勝のリバプールに慢心は無い!昨シーズンの悔しさを晴らすシーズンの幕開け
初戦は監督交代&大型補強を進めたウェストハム相手に4-0!
前評判通りの圧倒的な強さを見せてくれました。しかし、まだシーズンは始まったばかり...
リバプールは例年、下位チーム相手の取りこぼしが多いことが最大の弱点と言われています。いわゆるBIG6相手にはいつも善戦し、勝ち切る強さがあるにもかかわらず、下位チーム相手にはなぜか気の抜けた試合をしてしまうことがあり、昨シーズンはBIG6の中で引き分けの数が最も多いチームという結果でした。
長いシーズンの中で、良い内容のゲームもあれば悪い内容のゲームもあるのがリーグ戦の常であり、どんな試合でも最後に勝ち切れることが本当の強さだと感じています。そして、そのような勝点3を積み上げられるチームが実際にプレミアリーグを制覇しています。
昨季優勝したマンチェスターシティは別格でしたが、その前のチェルシーやレスターも今日は調子がいまいちだなと思っても、終わってみれば最後は勝ち切り、それをリーグ戦38試合通して続けた結果、最後はプレミア覇者の称号を得ることができています。
やはり、優勝するチームの必須条件は“安定感”。今シーズンのリバプールに最も求められるものだと思います。
今シーズン優勝の本命はマンチェスターシティとリバプールだと言われており、初戦の内容から世間では更にその見方は強まっています。リバプールファンとしてはそういった見方をされることはとても喜ばしいことなのですが、逆にそれがチームの慢心に繋がり、例年のような勝点の取りこぼし状況が発生し、シーズンが終わってみればいつもと同じような結果だったとなるのが怖いものです。
そのような状況を察してか、リバプール監督であるクロップはウェストハム戦後、このように述べ、チームを引き締めています。
「もちろん我々は大きな期待を持っている。非常に良い雰囲気の中でのプレシーズンを過ごせ、ポジティブな結果を残せた。しかし、選手たちはこのシーズンが信じられないほど難しいものになると分かっている。私が言えることはこれだけだ」
「我々は“チャレンジャー”だ。なぜなら私が知らないほど前から…少なくとも私がここに来て以降、我々は何も手にできていない。我々はまだまだ戦わなければならない。これが我々自身が自分たちに期待していることだ」
「ウェスト・ハムは間違いなく良いシーズンを送れるだろう。しかし、彼らはユナイテッドやシティではない。彼らももちろんこのことを理解しているし、我々だって理解している。だから毎週、毎週新たな挑戦の準備をしなければならない」
さすがクロップ!
もしかしたらチーム自体はファンが思っている以上に長いシーズンを冷静に見据えているのかもしれません。
昨シーズンはチャンピオンズリーグ決勝で悔しい想いを経験し、今シーズンこそはと躍起になっている選手も多いことと思います。
補強もしっかり行なったことでチーム内には選手間の良い競争原理が働き、それをシーズン通して名将クロップが上手くコントロールしてくれれば結果的に良いシーズンを送れるのではないかと大いに期待しています!